裏側矯正・見えない矯正のメリット・デメリットについてあらためて考えるシリーズ#3@
メリット#2「虫歯になりにくい」
意外かもしれませんが、表側矯正より裏側矯正(見えない矯正)の方が虫歯になりにくいことが判っています。
その理由について。
私たちのお口の中(口腔内)は常に”唾液”によって潤っています。
実はこの唾液には、人間が健康に活動するために欠かせない様々な作用があるのです。
唾液の主な作用☆
抗菌作用、粘膜保護作用、ph緩衝作用、歯の再石灰化、消化作用、自浄作用etc
通常の口腔内はph6.8〜7.0で中性を保っていますが、これが酸性の環境になると虫歯が発生しやすくなります。
具体的には、生体内で最も硬い組織であるエナメル質でも、pH5.5以下の環境になると溶解し虫歯になるリスクが増大します。甘い酸性の飲食物の頻回摂取などが口腔内環境を変える原因となります。
この酸性に傾いた口腔内環境を中和させる機能を「唾液のph緩衝作用」といいます。
唾液中に含まれる重炭酸塩やリン酸塩でがその働きをします。
裏側矯正(見えない矯正)では表側に比べて、装置(ブラケット)がついている歯の表面が常に唾液で潤っているために、乾燥しやすい歯の表側よりも虫歯になりにくいのです。
★★裏側矯正専門医が是非お伝えしたいこと★★
最新の裏側矯正装置(STb)は小型化に成功し、従来の装置より清掃性・快適性が著しく向上しています。
しかし、表側矯正でも裏側矯正でも、装置が入ることで、お口の中の環境はがらりと変わります。
”何もついていない状態”
に比べて、お口の中の清掃管理がより一層重要になってくるのです。
歯磨きを基本とするケアをしっかり行わないと、虫歯や歯肉炎・歯周病になってしまいます。

歯磨きをさぼると、歯肉が腫れて来ます。
クリニックでは、必要に応じてクリーニングや口腔衛生指導を行うとともに、虫歯のチェックも行いますが、最も大切なのは皆様の日頃の”自己管理”です。
当然ながら、矯正歯科治療も医療です。
内科的な疾病の治療において、食事療法が必要にもかかわらず守らなかったり、医師が処方した薬を飲まなかったり、外科処置を行った場合に十分な安静をとらなかったり(骨折後すぐに運動するetc)、このようなことでは病気は思うようには治りません。
このような例は皆さん、経験的にご理解いただけると思います。
矯正歯科治療も同じなのです!!
歯磨きが不十分な方から、よく次のような言葉を聞きます。
「忙しくて歯磨きできなかった」
「疲れて眠ってしまった・・」etc。
「フムフム。なるほど。皆さん様々な仕事をされています。色んな事情があってキット歯磨き出来なかったんだろうなー・・・」
確かに、ドクターも衛生士も皆さんのお気持ちはよく解ります。
でも、しかし・・
「虫歯菌も歯周病菌も、残念ながら皆さんの気持ちは理解してくれません!!どのような理由があろうと、清掃性が悪ければ虫歯や歯槽膿漏になってしまいます!」
矯正歯科治療は、なるべく患者さんが煩わしくないように、ある程度オートマティックに進むように計画されますが、
「日頃の口腔内の衛生管理は自己責任!!!」
と自覚してください。
WSLO世界舌側矯正歯科学会
日本舌側矯正学術会
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